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2020.3.16-17 The Golden Temple エストニア

3月10日にニューヨークよりエストニア、タリンにやってきました。3月16、17日に地元のカンパニー制作の三島由紀夫の小説『金閣寺』に触発された『GOLDEN TEMPLE』に出演するためです。タリンの世界遺産の旧市街、おとぎの国のようなところです。マンハッタンから来るとギャップがすごいです。エストニア国立交響楽団首席チェロ奏者のTheodor Sink、二人のダンサー、エストニアのRoosi Natali Nõgistoと韓国のHuiyeob Jongとの共演です。2月上旬にエストニアから振付家、作曲家が来日し、リハーサル。2月9日に横浜TPAMのショーケースで少しお披露目しました。The Golden Temple(TPAMフリンジ)その時から約1ヶ月みんなはタリンでリハーサルを重ねており、全く違う作品のように仕上がっていました。私もタリンに着いてすぐの11日よりリハーサルに参加。作曲家、サンダー・マイルダーとレコーディングもしました。どのようになるか楽しみです。しかしながら、、、エストニアでは13日深夜1時に政府命令が出て5月1日まで劇場、学校などが閉鎖となり、私たちの公演も突如キャンセルになりました。。エストニアの感染者はまだ10人だったので大丈夫だと思っていたのですが、残念です。チームのみんなでランチを食べながら、慰め合いました。。同じフェスティバルに参加予定だった山田うんさん、向井山朋子さんが我々の最後のリハーサルを見学にいらして、やけっぱちになった私たちは買い物へ。リハーサルしている劇場界隈はリノベーションされた建物が立ち並ぶ面白エリアで、いろいろ探索。そしてその夜は、突如としてエストニア在住の建築家、林知充さんのお宅に招かれ夕食会。期せずしてタリンで日本人会。指揮者、振付家、ヴァイオリニスト、ピアニストなどが集い、深夜までコロナや思ってもみなかった危機的状況を話し合いました。林さんご夫妻、初対面にも関わらず、大変お世話になりありがとうございました。忘れられない夜になりました。。そして15日深夜2時に発表があり、エストニアは火曜から国境封鎖を決定。翌朝に急いで空港に向かいましたが、特に混乱もなく飛行機に乗れ、無事に日本に帰国できました。
今回は3月7日にまずニューヨークで公演でしたが、数日渡米が遅かったら、日本から来た人は2週間隔離しなくてはならなかったりで、ほんとにギリギリのタイミングで公演できました。その後渡ったヨーロッパでは、一日一日で状況が激変しあっという間に各国が国境封鎖。。エストニア、スペイン公演も残念ながらキャンセルですが、とにかく無事に帰ってこれてよかったです。みなさんもくれぐれもお気をつけください。