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2020.6.25 プレスリリースを配信しました

能声楽家・青木涼子による新型コロナウイルス終息祈願「能声楽奉納」を開催
国内外とのリアルタイムセッションをYouTubeライブで無料配信

能声楽家・青木涼子による新型コロナウイルス終息祈願「能声楽奉納」をYouTubeライブで無料配信します。第2回目を7月4日(土)に、第3回目を7月11日(土)に開催します。

新型コロナウイルス終息祈願「能声楽奉納」は能声楽家・青木涼子が世界の作曲家と発表してきた祈りの芸能ともいえる「能」の謡の曲を、作曲家の暮らす国の人々に向けて演奏するオンライン奉納演奏です。感染症の流行を防ぐため自宅から演奏家が参加できる「リアルタイム遠隔地セッション」で行います。第1回目は5月30日にヨーロッパで被害の大きかったイタリアへの奉納のために開催。イタリアの作曲家フェデリコ・ガルデッラはミラノから、そして東京フィルハーモニー交響楽団首席フルート奏者・斎藤和志と能声楽家・青木涼子はそれぞれ国内の自宅から参加しました。

第2回目は7月4日(土)に開催します。フランス在住の作曲家・馬場法子による『源氏物語』葵の巻を題材にした「NoperaAOI葵」をフランスの人々に向けて奉納演奏します。青木涼子がwrittenafterwardsの山縣良和による衣装を身に纏い、嫉妬のため生霊となった六条御息所の心の葛藤を、フルートの斎藤和志と打楽器の畑中明香の演奏と共に描きます。現在無観客のコンサートをライブ配信する時代になっていますが、本企画では、非接触をさらに進め、演奏家も演奏会場にいない「無演奏家・無観客」ライブ配信を行い、withコロナ時代のコンサートの在り方を模索します。演奏会場にはそれぞれが自宅からリモートでリアルタイムに合奏する3人の映像が映し出され、その様子がカメラを通して視聴者に配信されます。

第2回配信のイメージ

第3回目は7月11日(土)に開催します。今回のシリーズ初の海外とのリアルタイムでの遠隔合奏をスペインのチェリスト、アルド・マタと行います。スペイン在住の作曲家ブルーノ・ドッツァ作曲の「エウリディーチェ」をスペインの人々に向けて奉納演奏します。この曲は2018年にスペイン大使館の委嘱で作曲されました。

公演の映像はライブ配信後もアーカイブとして青木涼子の公式YouTubeチャンネル(https://www.youtube.com/c/RyokoAoki)で視聴可能です。

〈公演概要〉

第2回目 新型コロナウイルス終息祈願「能声楽奉納」フランスのために
https://www.youtube.com/watch?v=X1Qd_U5BfhE
開催日時:2020年7月4日(土)19:30-19:50(日本)/12:30-12:50(フランス)
曲目:馬場法子「Nopera AOI葵」
出演:青木涼子(能声楽・東京)斎藤和志(フルート・東京)畑中明香(打楽器・京都)馬場法子(作曲・パリ)
助成:京都市文化芸術活動緊急奨励金
協力:SHIBAURA HOUSE、AMATI
視聴料:無料 PayPal(https://www.paypal.me/nohvoicemusic)で支援金を受付


第3回目 新型コロナウイルス終息祈願「能声楽奉納」スペインのために
https://www.youtube.com/watch?v=BZOJNLq9XR0
開催日時:2020年7月11日(土)18:00-18:15(日本)/11:00-11:15(スペイン)
曲目:ブルーノ・ドッツァ「エウリディーチェ」
出演:青木涼子(能声楽・東京)アルド・マタ(チェロ・マドリード)ブルーノ・ドッツァ(作曲・マドリード)
協力:AMATI
視聴料:無料 PayPal(https://www.paypal.me/nohvoicemusic)で支援金を受付

〈参考:第1回公演概要〉

第1回目 新型コロナウイルス終息祈願「能声楽奉納」イタリアのために
開催日時:2020年5月30日(土) 18:00-18:15(日本)/11:00-11:15(イタリア)
曲目:フェデリコ・ガルデッラ「風の声」
出演:青木涼子(能声楽・東京)斎藤和志(フルート・東京)フェデリコ・ガルデッラ(作曲・ミラノ)
青木涼子衣装 提供:matohu
アーカイブ動画:bit.ly/end-covid19-noh

第1回開催時の様子

〈出演者プロフィール〉
青木涼子(能声楽家)
世界の主要な現代音楽の作曲家と共に、能の声楽である「謡」を素材にした新しい楽曲を発表している。これまでにペーテル・エトヴェシュ、細川俊夫など50人を超える作曲家が楽曲を提供しており、国内外でオーケストラとの共演、オペラ出演を行っている。ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団、アンサンブル・アンテルコンタンポランなどのトップオーケストラと共演。パリの秋芸術祭、ムジークフェストベルリン、バルトーク・フェスティバルなどの音楽祭への参加や、コンセルトヘボウ、ベルリン・フィルハーモニー、フィルハーモニー・ド・パリなどの主要なホールに出演するなど、世界的な活躍をしている。東京藝術大学音楽研究科修士課程修了(能楽観世流シテ方専攻)。ロンドン大学博士課程修了。平成27年度文化庁文化交流使。第11回「創造する伝統賞」受賞。AMATI所属。
青木涼子公式ホームページ https://ryokoaoki.net/
Twitter https://twitter.com/ryoooaoki
Instagram https://instagram.com/ryoooaoki
YouTube https://www.youtube.com/c/RyokoAoki

馬場法子(作曲家)
東京藝術大学卒、同大学院修了。パリ国立高等音楽院作曲科を最優秀で卒業。2003年度IRCAM研究員。アカデミー・シュロス・ソリチュード(ドイツ)に1年、フランス教育省芸術家派遣カサ・デ・ヴェラスケス(スペイン)に会員として2年滞在、フランス外務省「ヴィラ九条山」プログラムで京都に滞在する。フランス学士院ジョルジュ・ウィルデンシュタイン賞、武生国際作曲賞、日本音楽コンクール等の受賞歴がある。2020年度、在ローマ・フランス・アカデミー(旧ローマ賞)に選出された。

斎藤和志(フルート)
東京芸術大学附属高校を経て同大学器楽科卒業、同大学院修了。2001年第5回神戸国際フルートコンクール第4位、第70回日本音楽コンクール第1位及び加藤賞、E・ナカミチ賞受賞。1999年第4回びわ湖国際フルートコンクール第1位。現在、東京フィルハーモニー交響楽団首席奏者、「NOZZLES」「The flute quartett」メンバー、現代音楽演奏グループ「東京シンフォニエッタ」副代表。作曲・編曲も行い、即興演奏も含め、従来の枠にとらわれない多彩な活動を展開中。2006年度アリオン音楽財団奨励賞受賞。

畑中明香(打楽器)
同志社女子大学学芸学部音楽学科及び専修課程修了。ドイツ国立カールスルーエ音楽大学を最優秀にて卒業。ドイツ連邦文化財団より奨学金を受け、インターナショナル・アンサンブル・モデルンアカデミーのメンバーとして活動。日本打楽器協会新人演奏会グランプリ、朝日現代音楽コンクール<競楽Ⅳ>第2位入賞、ダルムシュタット現代音楽祭・クラーニヒシュタイナー音楽賞受賞。フリー打楽器奏者としてヨーロッパの多数の国際フェスティバルに出演。東京都歴史文化財団 “Experimental Sound& Art Festival”奨励賞受賞。

アルド・マタ(チェロ)
レイナ・ソフィア音楽大学、シカゴ音楽学校、インディアナ大学で学ぶ。01年カスティーリャ・イ・レオン響の首席チェロ奏者に就任してから、サラマンカ高等音楽院での指導、グラナドス弦楽四重奏団のメンバー、スペイン国営放送響首席チェロ奏者、カタリーナ・ガースカ高等音楽院教授などを歴任。コンクールで受賞歴多数。室内楽奏者、ソリストとして、またオーケストラ指揮者として活動を行う。バロック音楽を専門とし、ガットの弦で演奏、エンドピンを使わないで演奏する。1787年ナドッティ作のチェロを使用。

ブルーノ・ドッツァ(作曲家)
イタリアのミラノ生まれ。ピアノ、作曲を学び、ミラノ大学在学中は哲学も専攻。マドリード音楽大学では指揮を学ぶ。1993年からスペインに居住。2002年ローマのスペイン・アカデミーのレジデント作曲家。室内楽からオーケストラ作品まで、幅広い編成で作曲し、ヨーロッパの主要な音楽祭、コンサートホールで、ベルリンフィルの室内楽アンサンブル、SMASHアンサンブル、スペインのプルーラル・アンサンブルなどが演奏。コルドバ、マドリードのRCSM、UEM(Universidad Europea Madrid)などで教鞭をとる。