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2020.9.6 ロワイヨモン音楽祭(フランス)


8月22日より開催されているフランスのロワイヨモン音楽祭に招聘され、来週から約2週間フランスに滞在します。ロワイヨモンの「Voix Nouvelles(新しき声)」と題された現代音楽の講習会と音楽祭は、今年30周年を迎える歴史あるもので、これまでに数多くの優れた作曲家を輩出しています。現代音楽祭として著名で、いつか参加する機会があればと思っていたので、昨年芸術監督のJean-Philippe Wurtzより2020年は謡をテーマにと言われた時はとても嬉しく思いました。新型コロナウィルスの感染が広まり、一時期開催が危ぶまれましたが、現在フランス政府は5000人以下の集会を認めており、開催されることとなりました。また日本からの渡航は自主隔離措置の対象にはならず入国が許可されているため、参加することを決めました。

今年は10人の若い多国籍の作曲家が約2週間の滞在中に新曲を作曲家の講師、演奏家と共に作り上げ、最終日に作品の世界初演をするコンサートを行います。参加する作曲家のうち、4人ものヨーロッパの作曲家が、「謡」とアンサンブルの作品を書きたいと応募してくれました。そしてコンサートではドイツのケルンが本拠地の現代音楽演奏の最高峰グループ「アンサンブル・ムジークファブリーク」と共に演奏します。アンサンブル・ムジークファブリークとは昨年行ったベルリン・フィルハーモニー、ケルン、ブダペストでのペーテル・エトヴェシュ「くちづけ」で共演したので、約一年ぶりの再会となり、今から今回の共演を大変楽しみにしています。

日程:2020年9月6日(日)
プログラム:
コンサート1(Concert de l’académie Voix Nouvelles) 14:30-
コンサート2(Concert de l’académie Voix Nouvelles) 17:00-

演奏:
青木涼子(能声楽)
Eva Reiter(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
アンサンブル・ムジークファブリーク

アカデミー講師(作曲家):
Francesco Filidei
Dmitri Kourliandski
Eva Reiter
馬場法子

この音楽祭は、13世紀にルイ9世の命で建てられたロワイヨモン修道院で開催されます。ロワイヨモン修道院は、パリ郊外の森に囲まれたシャンティイ城の近くにある緑豊かな土地にあり、ミシュランのグリーンガイド(イルドフランス版)で2つ星も獲得しています。ロワイヨモン修道院(英語)

この時期の海外渡航のためフランスの状況に加え、滞在中のロワイヨモンについてもソーシャルメディアで紹介していきたいと思います。フォローや登録をいただけますと幸いです。
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Royaumont : abbey and foundation (English version) from Royaumont on Vimeo.