スペインにてCDリリース
スペインのカルチャー雑誌「Sibila」がスペイン在住の作曲家ブルーノ・ドッツァを特集し、彼のポートレートCD付きの雑誌を発売しました。彼が私とチェロのアルド・マタのために作曲した「エウリディーチェ、チェロと謡のためのカンタータ・ドラマティカ」がこのCDに収録されています。この曲はスペインと日本の外交関係樹立150周年を記念してスペイン大使館の委嘱で作曲され、2018年11月3日にハクジュホール(東京)にて世界初演が行われました。CDに収録されているのは、その時のライブ録音です。7月11日に開催した、第3回新型コロナウイルス終息祈願「能声楽奉納」スペインのためにでも、海外とのリアルタイムでの遠隔合奏でマドリードにいるアルド・マタとこの曲を演奏し、スペインから多く視聴がありました。
第3回目 新型コロナウイルス終息祈願「能声楽奉納」スペインのために
開催日時:2020年7月11日(土)18:00-18:15(日本)/11:00-11:15(スペイン)
曲目:ブルーノ・ドッツァ「エウリディーチェ」
出演:青木涼子(能声楽・東京)アルド・マタ(チェロ・マドリード)ブルーノ・ドッツァ(作曲・マドリード)
このCDを通して、スペインの方々に能声楽の魅力が広く届くことを願っています。
Sibila 60 Bruno Dozza
ブルーノ・ドッツァ(作曲家)
イタリアのミラノ生まれ。ピアノ、作曲を学び、ミラノ大学在学中は哲学も専攻。マドリード音楽大学では指揮を学ぶ。1993年からスペインに居住。2002年ローマのスペイン・アカデミーのレジデント作曲家。室内楽からオーケストラ作品まで、幅広い編成で作曲し、ヨーロッパの主要な音楽祭、コンサートホールで、ベルリンフィルの室内楽アンサンブル、SMASHアンサンブル、スペインのプルーラル・アンサンブルなどが演奏。コルドバ、マドリードのRCSM、UEM(Universidad Europea Madrid)などで教鞭をとる。
アルド・マタ(チェロ)
レイナ・ソフィア音楽大学、シカゴ音楽学校、インディアナ大学で学ぶ。01年カスティーリャ・イ・レオン響の首席チェロ奏者に就任してから、サラマンカ高等音楽院での指導、グラナドス弦楽四重奏団のメンバー、スペイン国営放送響首席チェロ奏者、カタリーナ・ガースカ高等音楽院教授などを歴任。コンクールで受賞歴多数。室内楽奏者、ソリストとして、またオーケストラ指揮者として活動を行う。バロック音楽を専門とし、ガットの弦で演奏、エンドピンを使わないで演奏する。1787年ナドッティ作のチェロを使用。