2020.10.20 能声楽家・青木涼子 新曲委嘱世界初演シリーズ 「能×現代音楽」Vol.8
能声楽家・青木涼子 新曲委嘱世界初演シリーズ「能 × 現代音楽」Vol.8
令和2年度(第75回)文化庁芸術祭参加公演
第20回佐治敬三賞推薦コンサート
日時:2020年10月20日(火)19:00
場所:赤坂区民センター 区民ホール
「能 × 現代音楽」は2010年から開催している能の声楽「謡」のための新曲委嘱、世界初演を行うシリーズで、これまでに33名の世界で活躍する多国籍の作曲家が参加しています。
8回目となる今回はドイツ、フランス、ルーマニアの作曲家による「謡と弦楽四重奏の新曲」3曲の世界初演を行いました。委嘱作曲家の顔ぶれは、指揮者としても知られ、ドイツを代表する作曲家である、ロベルト・HP・プラッツ。パリ国立高等音楽院作曲科の教授を務めるフランスのフレデリック・デュリユー。パリ留学時代にフレデリック・デュリユーに学び、現在ヨーロッパ女性作曲家の代表の1人でもあるルーマニアのディアナ・ロタルの3人です。本来であれば世界初演に立ち合うために作曲家3名の来日を予定していましたが、新型コロナウィルス感染症の影響のため不可能になりました。今回は曲の解説と演奏後の会場との質疑のため海外からオンラインでの参加となりました。
1. 企画について 青木涼子2. トーク&演奏ロベルト・HP・プラッツ
ロベルト・HP・プラッツ「涼子の能」for Noh voice and String Quartet(世界初演)
フレデリック・デュリユー
フレデリック・デュリユー「有ったんだって」for Noh voice and String Quartet(世界初演)
ディアナ・ロタル
ディアナ・ロタル「般若」for Noh voice and String Quartet(世界初演)
出演:青木涼子(能声楽家)弦楽四重奏団:辺見康孝(ヴァイオリン)亀井庸州(ヴァイオリン)安田貴裕(ヴィオラ)北嶋愛季(チェロ)
ロベルト・HP・プラッツ(作曲家)フレデリック・デュリユー(作曲家)ディアナ・ロタル(作曲家)
3. Q&A
司会:飯田有抄
通訳:井上裕佳子
企画 / 主催:ensemble-no
共催:港区(令和二年度港区文化プログラム連携事業)
制作:株式会社AMATI
舞台監督:河内崇
映像:金丸恵理子
音響:齊藤梅生 岡倉加苗
デザイン:村上杏奈
衣装提供: ISSEY MIYAKE
Photo : 田中淳子
コンサート全体の映像はこちらでご覧いただけます。
本番終了後、奏者の皆さん、作曲家・細川俊夫さんと共に。ドイツ、フランス、ルーマニアの作曲家3人の来日は叶いませんでしたが、オンラインで参加。活発な質疑応答もあり、企画の意図通りに実現できました。曲は三人三様で、個性際立っており、お楽しみいただけたのではないかと思います。国内では2月23日に行ったフェスティバル奈良の薬師寺での公演以来でした。この公演の実現を可能にしてくださったすべての皆様、また世界初演に立ち会ってくださったお客様に感謝いたします。そして素晴らしい曲を書いてくれた作曲家たちにありがとうと言いたいです。
同じカルテットのメンバーで10/31に生まれ故郷の大分県佐伯市で馬場法子「ハゴロモ・スイート」を演奏します!