ジェイミー・マン：オペラ《ZELLE:暗くなったら》
10月にベルギー（アントワープ De Singel）とスイス（ツーク Theater Casino Zug）でジェイミー・マンによる新作オペラ《ZELLE: 暗くなったら》に出演しました。本作は山本昌男のモノクロ写真、デイヴィッド・リンチのシュールレアリスム、ジャン=リュック・ゴダールのモンタージュ技法、能の儀式性に触発され、ジェイミー・マンと著名なスイス人作家ペーター・シュタムが作り出した新しいオペラです。
物語は冬のスイス・アルプス。霧深い山上の小屋で二人の子供を殺したと思われる母親が見つかります。女性警察官は母親を取り調べ始めますが、全く答えが返ってこない中、警察官は自身自身に問いかけはじめ、過去に失った弟を思い出します。私は女性警察官の役を演じています。
作曲家ジェイミー・マンは新進気鋭の中国系イギリス人女性作曲家で、今回演出も手掛けています。ジェイミーとは2015年にロンドンのオペラ・ワークショップで出会い、2017年に謡とチェロの曲を委嘱しました。その曲「四」は9月にリリースしたセカンドアルバム『夜の詞 能声楽とチェロのための作品集』にも収録されています。
《ZELLE: 暗くなったら》“ZELLE: Wenn es dunkel wird”
Composition & direction, Jamie Man 文珮玲
Text, Peter Stamm
Nōh singer, Ryoko Aoki 青木 涼子
Countertenor, Steve Katona
Throat singer, Jackie Janssens
musical execution, Asko|Schönberg: electric guitar, Wiek Hijmans : percussion, Joey Marijs
electronics, Tatiana Rosa
light design & scenography, Ezra Veldhuis
costumes & inflatables, Fredrik Tjærandsen
dramaturgy, Tomas Serrien
sound designer, Brecht Beuselinck
light technician, Johannes Ringoot
production manager, Liesbet Termont
production, LOD muziektheater (BE)
coproduction, Theater- und Musikgesellschaft Zug (CH), deSingel Antwerp (BE), Asko|Schönberg (NL), Palau de les Arts Reine Sofia (ES), De Munt / La Monnaie Bruxelles (BE), Festival Aix-en-Provence (FR) & Calouste Gulbenkian Foundation (PT)
© Kurt Van der Elst
2021/10/8-9 De Singel、アントワープ、ベルギー（世界初演）
2021/10/20 Theater Casino Zug、ツーク、スイス