2022.9.25 スペイン、サンティアゴ・デ・コンポステーラ公演
リスボンの後は、スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラへ!イベリア半島の北西端に位置するサンティアゴ・デ・コンポステーラは、エルサレム、ローマに次ぐキリスト教三大聖地の一つです。9世紀初めに聖ヤコブの墓がここで発見されて以来、世界各地から多くの巡礼者が訪れる聖地になりました。巡礼の最終目的地がこの大聖堂です。9月25日にダビット・ドゥラン・アルーフェ (David Durán Arufe)と武部はる奈さんの2台ピアノと共演しました。2015年に四国遍路とサンティアゴ巡礼道が姉妹道締結しており、それがテーマのコンサートでした。街中にコンサートの大きなポスターが貼られており、たくさんのお客様にお越しいただきました。
コンサートを行ったスペイン・ガリシアの複合施設「Cidade da Cultura de Galicia」。アメリカの建築家・ピーター・アイゼンマンが設計したものです。美術館、図書館など、広大な敷地に繰り広げられる唯一無二の空間に圧倒されました!Photo : Manuel G. Vicente
ドイツ在住の作曲家・川上法子さんの新曲を世界初演。またパリ在住の馬場法子さんの「共命之鳥」も演奏しました。お二人の作曲家にも立ち会っていただき、充実したコンサートとなりました。企画をしてくださった武部さん、どうもありがとうございました。
KYODO Encontros Intercultural Con Camino
2022/9/25 12:00-
Cidade da Cultura de Galicia, Santiago de Compostela, Spain
Nōkyōchō / Libro de escoitas II para dous pianos (2020) | Xacobe Gaspar (Mos, 1975)
L’oiseau à deux têtes para voz noh e dous músicos (2012/18)** | Noriko Baba (Niigata, 1972)
Aruku – Walk para voz Noh e dous pianos (2022)*| Noriko Kawakami (Ehime, 1955)
サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂。大聖堂の背後に位置する「聖なる門」。聖ヤコブの祝日の7月25日が日曜日にあたる「聖年」だけ開かれる門で、周期は6年、5年、6年、11年。本来は昨年が11年ぶりの聖年でしたが、コロナ禍により1年延期となり、今年その扉が開かれています。この門を通るとすべての罪が赦されるといわれているため、聖年には特に多くの巡礼者が訪れます。今回を逃すと、次は5年後。1世紀に14回しかない、まさに特別なチャンスに巡り合うことができました!今年はいろいろな行事が計画されており、私たちのコンサートもその一環でした。サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂の横にある5つ星のパラドール「オスタル・ドス・レイス・カトリコス(Hostal dos Reis Católicos)」で作曲家のお二人と優雅なひとときを過ごしました。
サンティアゴ・デ・コンポステーラでの本番を終え、マドリードに移動。大変光栄なことに、平松賢司駐スペイン日本国特命全権大使にご招待いただきまして、大使公邸にて昼食会を開いていただきました。平松大使には2月にスペイン国立管弦楽団とのコンサートにお越しいただき、ご挨拶させていただきました。今回はパレスのような素敵な空間で美味しい日本の味をいただきつつ、たくさんお話しさせていただきました。またスペインと日本の交流ができる機会があればと思います。