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2023.4.28 サラマンカ大学コンサート

サラマンカに到着!世界遺産に指定されているサラマンカ旧市街。とても美しい街です。サラマンカのマヨール広場。スペインで一番美しい広場と言われています。今回公演するサラマンカ大学は、レオン・カスティーリャ王の後援のもと1218年に創設されたスペイン最古の大学です。中庭を囲む講義堂「エスクエラス・マヨーレス」のファサードは、プラテレスコ様式の傑作です。公演会場は、サラマンカ大学のCentro Cultural Hispano Japonés 日西文化センターです。ここは上皇・上皇后両陛下が2度もサラマンカをご訪問になったことを契機として、設置計画が持ち上がったそうです。サラマンカ大学は、新たに日本語および日本研究講座を同大学に設けるとともに、大学所有の16世紀に建てられた由緒あるサン・ボアール宮の内部を復元修復し、1999年にセンターを設置しました。会館内のホールは、美智子上皇后陛下のお名前から「美智子さまホール」と命名されています。「美智子さまホール」は通常は展覧会が中心で、今回私たちのが初めてのコンサート開催だそうです。



2023/4/28 19:30-
能声楽とチェロのための現代音楽コンサート~東洋と西洋の融合をめざして
サラマンカ大学日西文化センター、サラマンカ、スペイン

Zuriñe F Gerenabarrena (1965-)・Yoru for Noh voice and Violoncello (2018)
Annachiara Gedda (1986-)・MONONOKE for Noh voice and Violoncello (2018)
Gaspar Cassadó (1897-1966) ・Suite for Violoncello
Bruno Dozza (1965-)・Euridice for Noh voice and violincello (2018)
出演:青木涼子(能声楽)アルド・マータ(チェロ)

主催:サラマンカ大学日西文化センター、在スペイン日本大使館
助成:公益財団法人 野村財団

お断りするほどの満員のお客様をお迎えしての本番、とても楽しかったです。
作曲家のZuriñe F Gerenabarrena、Bruno Dozzaも各地から駆けつけてくれました。2018年にバスクの作曲家・Zuriñe F Gerenabarrenaに港区の助成を受けて委嘱、マドリード在住のBruno Dozzaには、2018年に日本スペイン外交関係樹立150周年を記念しスペイン大使館が委嘱して、今回演奏した2曲が誕生しました。支援をくださった皆様、素晴らしい曲を書いてくれた作曲家のお陰で、今でも繰り返し演奏する機会に恵まれています。そして今回のサラマンカ公演に繋がったのだと思うと、感慨深いです。
素晴らしいチェリストのアルド・マータと。アルドとの出会いは2018年に東京のハクジュホールにて開催された日本スペイン外交関係樹立150周年を記念したコンサートで共演したのが初めです。その時に今回も演奏したBruno Dozza の「Euridice」を世界初演しました。
パンデミック中に行った第3回新型コロナウイルス終息祈願「能声楽奉納」YouTubeライブにもアルドは出演してくれました。久しぶりの再会で、そして一緒に演奏だったので、本当に嬉しかったです。
在スペイン日本大使館一等書記官の森田みどりさん、ホセ・アベル・フロレース日西文化センター所長と共に。コンサートの開催にご尽力いただき、ありがとうございました。
コンサート終了後は皆様と共にお食事。日付が変わっても盛り上がって楽しすぎて終わらなかったです。また皆さんとこのような楽しい時間が過ごせると嬉しいです。
サラマンカは食べ物もとてもおいしかったです。ハモンセラーノの聖地でもあります。今回私が宿泊したのはColegio Arzobispo Fonseca。大学関係者しか泊まれない宿泊施設です。中身はホテルと一緒なのですが、歴史的建造物に泊まるという滅多にない体験をさせていただきました。サラマンカとても美しい街でした。また戻ってきたいです。