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2023.11.30 能声楽家・青木涼子コンサートシリーズ「現代音楽×能」第10回記念公演

能声楽家・青木涼子 コンサートシリーズ「現代音楽×能」第10回記念公演を東京文化会館小ホールで2023年11月30日に開催

アヌリース・ヴァン・パレイス、坂田直樹、クロード・ルドゥの曲を世界・日本初演


能声楽家・青木涼子 コンサートシリーズ「現代音楽×能」第10回記念公演を2023年11月30日(木)に東京文化会館小ホールにて開催します。「現代音楽 × 能」は能の声楽「謡」のために作曲された現代音楽の新曲を発表する公演で、2010年に開始しこれまでに世界20ヵ国44名の作曲家が楽曲を提供しました。本公演は第10回記念として世界初演に加え、これまでの能声楽のレパートリーより選曲し、コンサート形式で開催します。

今、最も活躍する女性作曲家の一人であるベルギーのアヌリース・ヴァン・パレイス、そして近年の活躍目覚ましいパリ在住の日本人作曲家・坂田直樹の2人に委嘱した新曲の世界初演をします。また、2021年にベルギーのアルスムジカ音楽祭で初演した、ベルギーを代表する作曲家・クロード・ルドゥによる謡と弦楽四重奏のための「富士太鼓」の日本初演や、2022年に青木がスペイン国立管弦楽団と初演したオーケストラ曲を作曲するなど長きにわたり協働作業を行っているスペインの作曲家・ホセ・マリア・サンチェス=ベルドゥによる謡とヴァイオリンの作品「彼方なる水」を演奏いたします。

共演者には、ヴァイオリンの成田達輝 、周防亮介、ヴィオラの東条慧、チェロの上村文乃ら第一線で活躍する若手弦楽器奏者を迎え、「謡」と現代音楽との融合から生まれる新しい音楽をお届けします。

〈公演概要〉

公演名:能声楽家・青木涼子 コンサートシリーズ「現代音楽×能」第10回記念公演
日時:2023年11月30日 (木) 19:00開演 (18:30開場)
場所:東京文化会館小ホール 〒110-8716 東京都台東区上野公園5−45

プログラム:
アヌリース・ヴァン・パレイス / Annelies Van Parys (1975-)
「蝉のおべべ / Semi no obebe」謡と弦楽三重奏のための (委嘱・世界初演)

ホセ・マリア・サンチェス=ベルドゥ / José María Sánchez-Verdú (1968-)
「彼方なる水 / Far Water」謡とヴァイオリンのための (2018)

細川俊夫 / Toshio Hosokawa (1955-)
「小さな歌 / Small Chant」チェロのための (2012)

クロード・ルドゥ / Claude Ledoux (1960-)
「富士太鼓 / Fujidaiko」 謡と弦楽四重奏のための (2021・日本初演)

坂田直樹 / Naoki Sakata (1981-)
「新曲」謡と弦楽四重奏のための (委嘱・世界初演)

演奏:青木涼子(能声楽)成田達輝(ヴァイオリン)周防亮介(ヴァイオリン)東条慧(ヴィオラ)上村文乃(チェロ)

主催:ensemble-no
企画:青木涼子
制作・マネジメント:株式会社AMATI
助成:芸術文化振興基金助成事業、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京[東京芸術文化創造発信助成]、公益財団法人 野村財団
後援:ベルギー大使館、スペイン大使館

〈チケット情報〉

チケット価格:
全席自由
一般:4,000円
U25:2,000円 ※25歳以下。当日は年齢が確認できるものをご提示ください。
ハンディキャップシート:2,000円 ※当日は障害者手帳をご提示ください。お付添1名様まで同料金。

*未就学児童の入場はご遠慮ください。
*やむをえない事情により、曲目等が変更になる場合がございます。

チケット取り扱い:
東京文化会館チケットサービス03-5685-0650
チケットぴあ Pコード:248-120 https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2325490
​​イープラス https://eplus.jp/sf/detail/3135400001
ローソンチケット Lコード:34098 https://l-tike.com/order/?gLcode=34098
Peatix https://ryokoaoki2023.peatix.com/view

託児サービス:
先着10名まで託児サービスを無料でご利用できます。
イベント託児®マザーズへお電話にて申し込みください。
0120-788-222(平日10:00-12:00/13:00-17:00)
※当日ご購入済みのチケットをご提示ください。

お問合せ:
株式会社AMATI TEL03-3560-3010
〒107-0052 東京都港区赤坂1-14-5-S103  https://www.amati-tokyo.com

出演者プロフィール
演奏:

©︎Tadayuki Minamoto
青木涼子 / Ryoko Aoki(能声楽家)
能の「謡」を現代音楽に融合させた「能声楽」を生み出し、現代の作曲家を惹きつける「21世紀のミューズ」。ペーテル・エトヴェシュ、細川俊夫らこれまでに世界20ヵ国55人を超える作曲家たちと新しい楽曲を発表。2013年ジェラール・モルティエに見出され、テアトロ・レアル王立劇場での衝撃的なデビューを皮切りに、現代音楽の本場ヨーロッパを中心に活動。ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団、アンサンブル・アンテルコンタンポランなどトップオーケストラとソリストとして共演するほか、パリの秋芸術祭、ムジークフェスト・ベルリン、バルトーク・フェスティバルなど世界の代表的な音楽祭にも招聘される。世界からのオファーが絶えない、現代音楽で最も活躍する国際的アーティストのひとり。
コロナ禍においては世界の演奏家とリモート演奏するYouTubeライブ「能声楽奉納」を開催し国内外のメディアで話題になるなど、常に新しい表現に挑戦している。東京藝術大学音楽研究科修士課程修了(能楽観世流シテ方専攻)。ロンドン大学博士課程修了。2015年度文化庁文化交流使。2019年度第11回「創造する伝統賞」受賞。
2021年「サントリーホール サマーフェスティバル 2021」にてアンサンブル・アンテルコンタンポランと細川俊夫《二人静―海から来た少女―》を日本初演。アンテルコンタンポランのチェリスト、エリック=マリア・クテュリエとリモート録音したセカンド・アルバム「夜の詞」(ALCD-131)をリリース。2022年2月にはマドリードにてスペイン国立管弦楽団と初共演し好評を博した。
公式ホームページ https://ryokoaoki.net/
Twitter https://twitter.com/ryoooaoki
Instagram https://instagram.com/ryoooaoki
YouTube https://www.youtube.com/c/RyokoAoki

©︎Marco Borggreve
成田達輝 / Tatsuki Narita(ヴァイオリン)
1992年生まれ。札幌で3歳よりヴァイオリンを始める。ロン=ティボー国際コンクール(2010)エリザベート王妃国際音楽コンクール(2012)、仙台国際音楽コンクール(2013)でそれぞれ第2位受賞。これまでに、ペトル・アルトリヒテル、オーギュスタン・デュメイ、ピエタリ・インキネンなど著名指揮者や国内外オーケストラと多数共演している。2018年8月と翌2月に韓国で行われた平昌音楽祭に参加し、ソン・ヨルム、スヴェトリン・ルセヴらと共演。2018年にはミンスクで行われたユーリ・バシュメット音楽祭にも参加している。使用楽器は、アントニオ・ストラディヴァリ黄金期の”Tartini” 1711年製 (宗次コレクションより貸与)。
https://tatsukinarita.com/

周防亮介 / Ryosuke Suho(ヴァイオリン)
ヘンリク・ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリンコンクール入賞及び審査員特別賞を受賞。その他にも日本音楽コンクールやダヴィッド・オイストラフ国際ヴァイオリンコンクールなど数々のコンクールで優勝や入賞の実績を持つ。 第25回出光音楽賞、第25回青山音楽新人賞を受賞。 NHK交響楽団など国内の主要オーケストラとの共演をはじめ、パリ管弦楽団、フランス国立管弦楽団、シュトゥットガルト室内管弦楽団、プラハ室内管弦楽団など国内外のオーケストラとも数多く共演している。使用楽器はNPO法人イエローエンジェルより1678年製ニコロ・アマティを貸与されている。

©︎hiro.pberg_berlin
東条慧 / Kei Tojo(ヴィオラ)
山梨県出身。パリ国立高等音楽院、ハンス・アイスラー音楽院、ベルリン芸術大学を卒業。東京や英・米などの国際ヴィオラコンクールで上位入賞。カラヤンアカデミーとしてベルリンフィルハーモニー管弦楽団や、客演首席としてパリ管弦楽団、バイエルン放送交響楽団などで演奏するほか、マルボロ音楽祭など世界各地の音楽祭にも招待され、幅広く活動している。ソリストとして兵庫芸術文化センター管弦楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、ブルーノート東京にて上原ひろみらと共演。デンマーク王立管弦楽団第一首席ヴィオラ奏者、デンマーク国立放送交響楽団第三首席(契約)を経て、2023年秋よりベルリン・ドイツ交響楽団副首席(契約)を務める。

©︎Mina Kitano(HTJ)
上村文乃 / Ayano Kamimura(チェロ)
幼少期より国内外のコンクールに数多く入賞。モダンチェロの演奏にとどまらず、ピリオド楽器を用いた歴史的演奏法にも取り組み、双方において第一線で活躍の場を広げる稀有なチェリストである。桐朋学園大学ソリストディプロマコース、ドイツ、ハンブルク音楽演劇大学、スイス、バーゼル音楽院、スコラカントゥルムバーゼル(古楽科)にて学ぶ。これまでに熊澤雅樹、毛利伯郎、堤剛、アルト・ノラス、イヴァン・モニゲッティ、クリストフ・コワンの各氏に師事。21年度ホテルオークラ音楽賞受賞。第60回日本音楽コンクール第2位、22年インディアナポリスバロック国際コンクール優勝。
https://www.ayano-kamimura.com/

作曲:
@TruiHanoulle
アヌリース・ヴァン・パレイス / Annelies Van Parys 委嘱作曲家
1975年ベルギー、ブリュージュ生まれ。ゲントを拠点に活動。1999年ゲント王立音楽院作曲コース修了。ベルギーを代表する作曲家の一人。2007年よりMuziekheater Transparantのレジデント・コンポーザー。ベルリン国立歌劇場、フォルクオペラ歌劇場(ストックホルム)、ベルギー国立管弦楽団、コンセルトヘボウ管弦楽団(アムステルダム)、ヴェネツィア・ビエンナーレ・ムジカの委嘱を受けている。フェドラ=ロルフ・リーバーマン賞(オペラ部門)など受賞多数。ブリュッセル王立音楽院作曲科教授。
https://www.anneliesvanparys.be/

@Keïta Nakagawa
坂田直樹 / Naoki Sakata 委嘱作曲家
1981年生まれ。2007年愛知県立芸術大学、2008年パリ・エコール・ノルマル音楽院をそれぞれ首席で卒業。2013年パリ国立高等音楽院のステファーノ・ジェルヴァゾーニのクラスを修了。2014年IRCAMにて研修を受ける。フランス著作権協会賞、第36回入野賞、2017年度武満徹作曲賞第1位、第66回尾高賞、第28回芥川作曲賞など受賞多数。現在はパリにて活動を行い、フランス・ミュジーク、フランス文化省などから委嘱を受けている。2020年4月、名フィルの第3代コンポーザー・イン・レジデンスに就任。
https://naokisakata.net/

クロード・ルドゥ/Claude Ledoux
1960年ベルギー生まれ。「音楽の国境を越える」という理念を探求し、音楽を通して、断片化された世界を反映することを試みている。日本をはじめとしたアジア音楽の研究でも知られる。彼の作品はブリュッセル(Ars Musica)、リエージュ(Royal Philharmonic of Liege)、パリ(Radio-France, Présences, L’Itinéraire, Intercontemporain…)、ストラスブール(Musica)、ベルリン(WDR, Philharmonie)、トルコ(Ankara Radio Symphony orchestra)ウクライナ、ロシア、近年ではスロベニアのリュブリャナ(ISCMのオープニングコンサート2015において、 Slovenian Radio Orchestra)などヨーロッパの多数の都市、また北アメリカ(コロラド交響楽団、モントリオール交響楽団)、アジア(ベトナム、日本)でも演奏されている。最近では、Ensemble Nouvelles(ベルギー:1998ー2000)のコンポーザー・イン・レジデンスに就任、更にCastello of Umbria (イタリア:2003)、Brussels Bozar(2008ー2009)、札幌コンサートホールKitara(日本:2009)に招かれている。2012年にはベルギー現代音楽フェスティバルArs Musicaのディレクターも務める。フランスのパリ国立高等音楽・舞踊学校(CNSMDP)のアナリーゼ科教授、ベルギーのモンス音楽院作曲科教授。
https://ledouxclaude.be/

@Julio Jaime Fotografía
ホセ・マリア・サンチェス=ベルドゥ / José María Sánchez-Verdú
1968年スペイン生まれ。作曲家、指揮者、音楽学者。マドリード音楽院でオーケストラ指揮、音楽学、作曲を卒業し、ドイツ、イタリアでも学ぶ。またマドリード・コンプルテンセ大学で法学の学位も取得している。作曲家としては、音楽劇や学際的なプログラム、建築や光をドラマチックな要素として取り入れた作品など、ジャンルを問わず幅広い作品を手がける。彼の作品は、重要なフェスティバルや、ヨーロッパの著名なオーケストラやオペラ・ハウスによって上演されている。マドリード音楽院作曲科教授、ロベルト・シューマン大学デュッセルドルフ名誉教授。青木涼子のために作曲したオーケストラ作品「Hacia la luz(光に向かって)」が、2022年スペイン国立管弦楽団と共に世界初演された。
https://sanchez-verdu.com/

©︎Kaz Ishikawa
細川俊夫 / Toshio Hosokawa
1955年広島生まれ。1976年にドイツへ留学。ベルリン芸術大学でユン・イサン尹伊桑に、フライブルク音楽大学でクラウス・フーバーに作曲を師事。1980年ダルムシュタット国際現代音楽夏期講習会で作品を発表して以来、ヨーロッパと日本を中心に作曲活動を展開。日本を代表する作曲家として、欧米の主要なオーケストラ、音楽祭、オペラ劇場などから次々と委嘱を受け、国際的に高い評価を得ている。2001年にドイツ・ベルリンの芸術アカデミー会員、2012年にはドイツ・バイエルン芸術アカデミーの会員に選出。2012年紫綬褒章、2018年度国際交流基金賞、2021年ドイツ政府よりゲーテ・メダル受賞。現在、武生国際音楽祭音楽監督、東京音楽大学およびエリザベト音楽大学客員教授。2022/23年、スイス、チューリッヒ、トーンハレオーケストラのコンポーザー・イン・レジデンスに就任。2023年3月にベルリンフィル委嘱による新作ヴァイオリン協奏曲(樫本大進独奏)がベルリンで世界初演。
https://www.schottjapan.com/composer/hosokawa/bio.html