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音楽の友 2024年3月号掲載

2月18日発売の「音楽の友」3月号に、11月30日の能声楽家・青木涼子コンサートシリーズ「現代音楽×能」第10回記念公演の伊藤制子さんによる批評が出ております。ぜひご一読ください。

「ベルギーのパレイスへの委嘱新作は、金子みすゞの詩を用いた《蝉のおべべ》。弦楽三重奏の錬磨された美しい響きのなかに、青木の謡が浮かび上がるように重なる繊細な1曲。水のイメージを多彩に喚起する《彼方なる水》、拍子木、足踏みなども入る《富士太鼓エコー》など青木がすでに世界初演した作品もおもしろかったが、最後の坂田直樹の委嘱新作《鉄輪》が非常に興味深いものだった。夫に捨てられた女が復讐ゆえに鬼になるという能《鉄輪》にもとづく、クァルテットと謡の作品。情念の発露や感情表現、テンポの激しい緩急など、劇性にとんだ力作。青木の謡の進化も見られ、彼女のもたらした霊感が、また一曲すぐれた作品を生み出した。」(伊藤制子)

全文は「音楽の友」2024年3月号にてお読みいただけます。
「音楽の友」2024年3月号