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2024.11.30-12.1「JOLT Arts」ジェイムス・ハリックコンサート


11月30日と12月1日に横浜のBankART Stationで公演を行いました。2021年よりオーストラリアの知的障害を持つアーティストの音楽グループ「JOLT Arts」と共演していますが、今回は彼らを率いている作曲家、ピアニストのジェイムス・ハリックの新作を上演しました。11月30日はジェイムスのミュージックシアターの上演、12月1日は弦楽四重奏団との共演でした。

まずは千葉の鴨川にある古民家を利用したSupernaturalDeluxeでリハーサル、撮影を行いました。
ぎっしり詰まった予定でしたが、小湊の温泉宿に宿泊し、美しい海の眺めと共に美味しい魚介類も楽しめました。
その後、横浜のBankART Stationに場所を移し、弦楽四重奏団とのリハーサルが始まりました。
会場ではジェイムスが率いるオーストラリアの知的障害を持つアーティストの音楽グループJOLT Artsの展示も行われていました。ジェイムス・ハリックと弦楽四重奏団の皆さん、辺見康孝さん(ヴァイオリン)亀井庸州さん(ヴァイオリン)安田貴裕さん(ヴィオラ)北嶋愛季さん(チェロ)と共に。

ジェイムス・ハリック《Silver Mouth》
11月30日(土) 19:00 BankART Station、横浜
出演:青木涼子、ジェイムス・ハリック

The Reimagined Larynx:BOLT String Quartet Japan 室内楽コンサート
12月1日(日)17:00 BankART Station、横浜
ジェイムス・ハリック「KAMOGAWA 2024」弦楽四重奏のための(世界初演)
坂田直樹「鉄輪」謡と弦楽四重奏のための (2023) 謡:青木涼子
ジェイムス・ハリック「(DIA)MINE(D)」声と弦楽四重奏のための(世界初演)声:ジェイムス・ハリック
ジェイムス・ハリック「I wouldn’t」謡と弦楽四重奏のための(世界初演) 謡:青木涼子
アンコール:馬場法子「ハゴロモ・スイート」謡と弦楽四重奏のための (2017) 第4、5楽章より
出演:青木涼子、ジェイムス・ハリック、BOLT String Quartet Japan:辺見康孝(ヴァイオリン)亀井庸州(ヴァイオリン)安田貴裕(ヴィオラ)北嶋愛季(チェロ)

30日はジェイムス・ハリック作曲の新作ミュージックシアター《Silver Mouth》、1日は弦楽四重奏団との共演でジェイムスの新作3曲、坂田直樹さんの「鉄輪」、アンコールに馬場法子さんの「ハゴロモ・スイート」の一部をお届けしました。弦楽四重奏団の皆さんも相変わらずの安定感抜群の精度の高い演奏で素晴らしかったです。応援してくださった皆様、ありがとうございました。

打ち上げも盛り上がりました。皆さんお疲れ様でした。

本番の翌々日は、2021年コロナ禍で始まった日豪プロジェクトのメンバーが初めてリアルで一同に会しました。オリパラのクリエイティブ・ディレクターとしても知られ、昨今ではTBS「ひるおぴ」コメンテイターも務められる栗栖良依さん、立命館大学望月茂徳教授、RMIT大学ジョナサン・ダックワース教授、知的障害を持つアーティストの音楽グループJOLT Artsを率いる作曲家のジェイムス・ハリックです。皆たまたま別の用事で来日しており、奇跡的に昨晩日程が合いました!最初に引き合わせてくれたのは栗栖良依さんで、2021年に栗栖さんが率いるSLOW LABELのイベントにて、ジェイムス率いるJOLT Artsとオンラインで共演したのが始まりでした。その後、能「羽衣」を基に、Volumetric video capture技術を用いた新しい舞台「Hagoromo XR」を作り、毎年オーストラリアと日本で共演を重ねてきました。今回の公演ではジェイムス・ハリックの新作オペラ、弦楽四重奏新曲の演奏が中心の新たなプロジェクトで、JOLT Artsの皆さんとの共演はなかったのですが、また近いうちに彼らとも共演したいです。貴重な機会をいただき感謝です。