モーストリー・クラシック2014年8月号CD評
Posted at 2014年6月23日
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モーストリー・クラシック2014年8月号に長木誠司さんによるCD評が載っています。
作曲家たちを大いに刺激する青木涼子の出現
青木涼子の出現は、能と現代音楽のマッチングに新たな展望を付与し、作曲家たちを大いに刺激している。新鮮な顔ぶれの作曲家たち。みな能の声に代表される身体の発露を、原初的な地点にまで遡って、パラレルな自分の問題として受け止めている。古典的テクストや青木の謡と融合しながら、発話の何たるかを問い続ける。エトヴェシュの《Harakiri》では、さらに幾重にも重層するテクストの歴史と現実の歴史が、そこに折り重なる。(長木誠司)