夜の詞 能声楽とチェロのための作品集
2021年9月7日一般発売 8月22日先行発売
ALCD-131 製造・発売元:コジマ録音 税込価格¥3,080(税抜価格¥2,800)
彼女の歌声が引き寄せる闇は、深淵へと巻き込んでいく官能的な力に満ちている 白石美雪(音楽評論)
能の「謡」を現代音楽に融合させた「能声楽」を創出し、世界中の作曲家たちと新曲を発表してきた青木涼子、7年ぶりのセカンドアルバム。東京の青木とパリのクテュリエがビデオ通話を通じてリアルタイム遠隔セッションを行い、両拠点で同時録音した素材をミックス。現代を象徴するニューノーマルな音楽形態が実現。
【演奏】
青木涼子(能声楽)
エリック=マリア・クテュリエ(チェロ)
【曲目】
スリーネ・F・ヘレナバレーナ:夜 (2018)
ジェイミー・マン:四 (2017)
トーマス・ヴァリー:能に注ぐ5つの眼差し (2019)
アンナキアーラ・ゲッダ:物の怪 (2018)
ヤニス・ペトラスケヴィチ:月 (2019)
【録音】
Gok Sound (東京)
Studio Music Unit (パリ)
2021年4月26-28日
コジマ録音:詳細
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Tower Records
HMV
「レコード芸術」2021年11月号「準特選盤」
「作曲家の顔ぶれも多岐にわたっており、声のためのテクストの題材も、声の使い方もさまざまで、今さらながら青木の活動の幅広さに感服する。伊勢物語や源氏物語、芭蕉や日本の現代詩が、青木の委嘱を機にこれらの作曲家によって再認知されているのも、文化の拡散という点で彼女の姿勢がもたらすものの大きさを示しているだろう」(長木誠司)
「現代音楽と能の結びつきという点では観世寿夫が先駆者。とは言っても舞に焦点があって、謡の発声を本格的に扱った作曲家はほとんどいない。青木のように実際の創作のための手がかりを演奏家自ら示していくことで、かつて海外の作曲家が日本の伝統音楽を扱う時に感じさせた異国趣味とは異なった次元での創作が可能になったと言っていい」(白石美雪)
全文は「レコード芸術」2021年11月号にてお読みいただけます。
「音楽現代」2021年11月号「推薦盤」
「謡人の声音と現代音楽を融合させ、「能声楽」と謳って活動する青木涼子。彼女のこの格別の個性が、欧州各地の作曲家に与えた大きなインスピレーションが、本アルバムからもじりじりと伝わってくる。」(岸純信)
全文は「音楽現代」2021年11月号にてお読みいただけます。
「ぶらあぼ」2021年10月号掲載
「先日来日したアンサンブル・アンテルコンタンポランのクテュリエのチェロは、地を這う謡に鋭く切りかかり、空中戦を仕掛けていく。このスリリングなデュオ、遠隔セッションをミックスして仕上げられたというから驚きだ。時代は確実に進化している」
江藤光紀(ぶらあぼ2021年10月号より)
オンラインで全文をお読みいただけます。
「ぶらあぼ」2021年10月号【CD】夜の詞 能声楽とチェロのための作品集/青木涼子&エリック=マリア・クテュリエ
タワーレコードマガジン「intoxicate」vol.153(8月20日発行)にエリック=マリア・クテュリエのインタビュー掲載
「現代音楽集団アンサンブル・アンテルコンタンポランのチェロ奏者、エリック=マリア・クテュリエ。AI研究の重鎮を父親に持ち、巨匠ブーレーズにも認められた世界最高レベルの演奏家。現代音楽における技巧は当然のことながら、クラシックの即興やインド音楽にまで造詣が深い。
いま、演奏家としての視点から語る、EICの公演の魅力とはなんだろう。また今回共演する能声楽家、青木涼子との、同時期発表の新作についてもきく――。」interview & text:大西穣
オンラインでお読みいただけます。
Mikiki: エリック=マリア・クテュリエ(Éric-Maria Couturier)、ブーレーズも認めたチェリストが語る近況 アンサンブル・アンテルコンタンポランの魅力、青木涼子との共作、来日公演への意気込み