2021.11.14 ブリュッセル・アルスムジカ音楽祭
11月14日にベルギーのBozarでのアルスムジカ音楽祭のため、ブリュッセルに再び渡航しました!3週間ぶりのベルギーは寒くなり、クリスマスの準備を始める時期になっていました。
ブリュッセルに着いてすぐに、地元のAmon弦楽四重奏団とアルスムジカ音楽祭のためにリハーサルをしました。初共演のカルテット、和やかな雰囲気でリハーサルを行え、ほっと一安心。
アルスムジカ音楽祭は現代音楽の最大の音楽祭の一つで、1989年より毎年ブリュッセルで開催されています。街には出演するアルスムジカ音楽祭のポスターがいっぱいかかっていました。今年のテーマは「声」。世界各地の伝統の声を使った現代音楽を紹介するとのことで、私は日本の「能声楽」をベルギーで披露しました。コンサートを行ったBozarは、アールヌーヴォー建築の先駆者・ヴィクトール・オルタが建築を手掛けた素敵な建物でした。1928年に完成したもので、館内にはコンサートホール、美術館、映画館、講義室があり、様々なイベントが開催されています。
ベルギーを代表する作曲家・クロード・ルドゥの新曲、馬場法子さんの「ハゴロモ・スイート」をAmon弦楽四重奏団と演奏しました。クロード・ルドゥの新曲は、能「富士太鼓」をテーマにした、日本文化に精通している彼ならではの曲で、とても素晴らしかったです。他に細川俊夫さん、藤倉大さんの弦楽四重奏曲も演奏され、ベルギーのお客様にも大好評のプログラムとなりました。
コンサートの模様はYouTubeでご覧いただけます。
Suite for Noh voice & string quartet : Ryoko Aoki & Quatuor Amôn
2021年11月14日 19:00
場所:Bozar – Salle M, Bruxelles
プログラム
FujiDaiko -Écho – Claude Ledoux (1960), Création mondiale – Commande ARS MUSICA
Hagoromo suite for Noh voice and string quartet – Noriko Baba (1972)
Landscape 1 – Toshio Hosokawa (1955)
Another Place – Dai Fujikura (1977)
Ryoko Aoki : (chant)
Quatuor Amôn : Aymeric de Villoutreys, Eva Pusker, Guy Danel, Julien Poli (violonaltovioloncelle)
素晴らしい曲を書いてくれたクロード・ルドゥと共に。
アルスムジカ音楽祭のディレクターBruno LetortとAmon弦楽四重奏団と共に。
クロードの友人の画家Bert De Keyserに似顔絵も描いていただきました!素晴らしい思い出を胸にベルギー を後にしました。