2021.2.19 青木涼子×アンサンブル・ムジークファブリーク YouTubeライブ「能声楽奉納」
2月19日に横浜三渓園とケルンを繋ぎ、現代音楽の最高峰グループ、ドイツのアンサンブル・ムジークファブリークとハンガリーの著名な作曲家・指揮者であるペーテル・エトヴェシュの「くちづけ」をYouTubeライブで無料配信いたしました。
「くちづけ」は、2019年にベルリン・フィルハーモニーホールにてエトヴェシュの指揮のもと、ムジークファブリークと共に同曲を演奏しました。ドイツ国内でも感染が深刻化し、昨秋以降ムジークファブリークも観客を入れての公演の中止を余儀なくされています。
「くちづけ」はイタリアの小説家アレッサンドロ・バリッコによるベストセラー小説『絹』を基にした作品で、日本語台本は平田オリザ氏が手がけています。小説『絹』は幕末にフランスで蚕に流行病が発生したため、フランス人商人が絹を求めて日本に訪れる話で、富岡製糸場を思わせる背景になっています。三溪園を造った原三溪は36年間富岡製糸場の経営に携わりました。また絹の輸出は横浜へ富をもたらし、今の発展へと繋がっています。作品のテーマにちなみ「絹」と縁が深い横浜、三渓園とケルンをつないで配信しました。
旧燈明寺本堂[重要文化財]
第5回 新型コロナウィルス終息祈願「能声楽奉納」ドイツのために
日時:2021年2月19日(金)19:00-19:30(日本)11:00-11:30(CET)
場所:横浜 三渓園 旧燈明寺本堂[重要文化財]/ スタジオ・アンサンブル・ムジークファブリーク
曲目:ペーテル・エトヴェシュ「くちづけ」
出演:青木涼子(能声楽・横浜)Mariano Chiacchiarini指揮、アンサンブル・ムジークファブリーク(管弦楽・ケルン)ペーテル・エトヴェシュ(作曲・ブダペスト)
テクニカル・ディレクション/ライブストリーム:LUFTZUG
助成:神奈川県文化芸術活動再開加速化事業補助金
協力:ゲーテ・インスティトゥート東京、三渓園、AMATI
企画制作:青木涼子
視聴用URL:https://youtu.be/X2yIQnM_Z2w
視聴料:無料(本公演は自主企画で開催しています。継続的に公演を行うため、皆様からのご支援をお願いしています。ご支援金はPeatixまたはPaypalで受け付けております。)
Peatix https://honohforgermany.peatix.com/
PayPal https://www.paypal.me/nohvoicemusic
多くのメディアにも取り上げていただきました。
音楽之友社Webマガジン「ONTOMO」2021/2/18
神奈川新聞 2021/2/3
CINRA.NET 2021/2/2
Time Out Tokyo 新型コロナウイルス終息祈願「能声楽奉納」
横浜三渓園にある重要文化財、旧燈明寺本堂の美しさを充分に活かした演出の元、ケルンのスタジオをつなぎ、総勢15名のスタッフでの配信を皆さんの支えで実現できました。Mariano Chiacchiarini指揮のアンサンブル・ムジークファブリークの素晴らしい演奏に支えられ、気持ちよく歌うことができました。嬉しいことに作曲家のペーテル・エトヴェシュより最大級の賛辞をいただきました。実現できて本当によかったなと思いました。
世界的にいまだロックダウンで人と交流するのが容易ではない状況ですが、この試みを通して、人の絆、温かさ、勇気をたくさんいただきました。30分の配信、映画のような美しい出来になっています。しばらくはアーカイブでご覧いただけますので、ぜひご視聴いただければと思います。