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2022.2.11-13 スペイン国立管弦楽団とマドリード国立音楽堂にて初共演


2月11日から13日にマドリード国立音楽堂にて行われたスペイン国立管弦楽団との公演、無事に終了いたしました。スペイン人作曲家、ホセ・マリア・サンチェス=ベルドゥによる女声のソリスト、女声合唱、男声合唱、オルガンとオーケストラのためという大掛かりなオーケストラ作品「Hacia la luz(光に向かって)」のソリストを務めました。古代ギリシャの哲学者、パルメニデスの詩をテキストとしたもので、壮大なシャーマニズムの物語が音楽によって奏でられます。私は女神の役を古代ギリシャ語で歌いました。最終日の模様はスペイン国立ラジオ放送で生放送されました。

ホセ・マリア・サンチェス=ベルドゥ José María Sánchez-Verdú「Hacia la luz(光に向かって)」女声のソリスト、女声合唱、男声合唱、オルガンとオーケストラのための(世界初演)
青木涼子(能声楽家)
指揮:ミゲル・ハース=ベドーヤ Miguel Harth-Bedoya
演奏:スペイン国立管弦楽団、合唱団

2022年2月11日(金)19:30-
2022年2月12日(土)19:30-
2022年2月13日(日)11:30-
マドリード国立音楽堂、マドリード、スペイン

ORQUESTA Y CORO NACIONALES DE ESPAÑA SINFÓNICO 12

「女神の声は、素晴らしい日本の能声楽家・青木涼子によって歌われた。とても美しい衣装で現れた見事な外観は、古代ギリシャ語と絶妙に調和していた。」(Tomas Marco)Scherzo 2022年2月12日

「詩のように、最終的に通路が開かれ女神が現れると、場面は別のものとなった。サンチェス=ベルドゥは、青木涼子を迎え入れ、日本の能の登場人物のように動き、歌うことでその瞬間を形作った。能の典型的な音階や音階が振動しているのが聞こえる。思いがけず伝統が交差し、古代ギリシャの女神が二千年後に日本に運ばれ、異世界的な効果をもたらし、それは理にかなっていた。」(Álvaro Guibert)EL CULTURAL 2022年2月15日

「「Hacia la luz(光に向かって)」の女神を歌った青木涼子こそが、現在のヨーロッパ音楽界へ能の紹介を行ってきた人物だ。(中略)最終的に青木涼子が現れ、彼女は古代ギリシャ語を歌うにもかかわらず、まるで女神が現実を超えた別の次元から存在しているかのように、新しい響きやその他の歴史的、地理的、文化的な意味を与えた。」(Paco Yáñez)Codalario 2022年2月17日


Photo : José Luis Pindado


公演紹介ビデオにもマエストロと共に登場させていただきました。