talk & concert 桑原ゆう

去る6月29日(日)に「-能×現代音楽- 連続講座 ②talk & concert ゲスト 桑原ゆう」を開催いたしました。 あいにくの大雨でしたが、たくさんの方にお越し頂き、ありがとうございました! 
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前半はまず作曲家・桑原ゆうさんにお話しを伺いました。 ・能楽と西洋音楽の違いについて ・自分のテーマと能楽について ・謡の作曲方法について などなどお話しいただきました。 休憩をはさんで、後半に今回のための新曲を演奏。
 
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桑原ゆう作曲「魔法人形によるヴァリエーション」(世界初演)        
青木涼子(謡)        北嶋愛季(チェロ) 

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江戸川乱歩の「魔法人形」からインスピレーションを受け作曲された作品です。 演奏後、みなさんと直接お話しする場を設けました。
 
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世界的に著名な作曲家、一柳慧先生にもお越し頂き、コメントをいただきました。 

「とても面白かった。楽譜を見たところ、桑原さんのノーテーション(記譜法)は、能楽の謡とチェロをアンサンブルさせる点で、とても考えられていると思った。日本の伝統音楽と西洋音楽の融合は、雅楽の世界などではかなり進んでいるが、能楽の世界では全く行われていないのが現状である。この試みはその突破口になるのではないか。」 


受講された方たちからもコメントをいただきました。 以下一部ですが、掲載します。 

☆青木さん 面白い授業をありがとうございました。日本語の唱法として、今後とても期待できる方法だと思います。 

☆何か試みてリンクすること。今答えを求めるのではなく、道をつくっていく作業は人に何か考えるきっかけを与えることになるでしょうね。この度の作品、私はどうじても弾き手として観ていましたが、青木さんの唄の凄みを出させるのは、チェロにもかかってるし、やりがいがありそうだと思いました。これからも楽しみにしています。 

☆能は『音楽』として解釈、分析するものなのかな~と今日の皆さんの話を聞かせていただいて素朴なハテナでした。曲そのものは私としては、とても興味深く感ずるものがありました。特に曲(音楽)がただかなでているのではなく、むしろ『うたい』に合わせ(?)て『舞っている』様に感じました。とても3次元の世界をイメージさせてもらい、目をつむっていて広がりを感じました。曲の音楽がまさに『舞』と思えました。 

☆現代音楽と能の謡が一緒に演奏されるときの工夫が聞けて面白かったです。2つのジャンルの新しい可能性が観れるような気がしました。 

☆江戸川乱歩のなつかしいふしぎあやしい感じをお能のうたってすごく合うと思いました。青木さんの袴姿は格好良すぎです。どうもありがとうございました。 

☆テキストの世界、作曲家の求める世界を表すのに女流のおうたがとても合っていると思いました。女流のおうた、お能には生々しさがあり個人的には苦手なのですが、それを逆手にとって『人形になりたい、若さを求める』という女性心理を聴き手にダイレクトに伝えることができると感じました。このように新しい分野で女流である事を生かしていける企画はとても面白いと思います。チェロ素晴らしかったです。これからのご活躍をお祈りしています。 

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7月も-能×現代音楽- 連続講座 第3弾を予定しております。 追ってお知らせいたします。お楽しみに! 

Photos : 瀬尾泰章

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