9月22日に故郷の大分でアルディッティ弦楽四重奏団、慈照寺(銀閣寺)花方の珠寳さんと共演しました。
細川俊夫「沈黙の花」 アルディッティ弦楽四重奏団+青木涼子
衣装:suzukitakayuki
ジョン・ケージ「4部の弦楽四重奏曲」
アルディッティ弦楽四重奏団+青木涼子+珠寳
平成24年度 文化庁地域発・文化芸術創造発信イニシアチブ
「青木涼子、ふるさとで舞うー能と出会う20世紀の弦楽四重奏」
出演:アルディッティ弦楽四重奏団、青木涼子、珠寳
開催日時:9月22日(土・祝)15時開演
会場:大分県iichiko音の泉ホール
プログラム:
ヤナーチェク:クロイツェルソナタ
細川俊夫:沈黙の花[+青木涼子]
ジョン・ケージ:4部の弦楽四重奏曲[+青木涼子+珠寳]
ラヴェル:弦楽四重奏曲
主催:大分県芸術文化ゾーン創造事業実行委員会
共催:財団法人大分県文化スポーツ振興財団
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プログラムノートより転載
アルディッティ弦楽四重奏団との共演に際して 青木涼子
本日は、アルディッティ弦楽四重奏団と細川俊夫作曲「沈黙の花」、ジョン・ケージ作曲「4部の弦楽四重奏曲」の2曲において共演する。この2曲とも能舞の共演が前提で作曲された曲ではないので、今回私が新しく演出または振付けをすることとなった。
「沈黙の花」は、夢幻能の形式を模し、前後二場構成とする。前場は現実の人間の姿(前シテ)で現れ、後場において花の化身(後シテ)となる。今回は現代音楽との共演による新しいパフォーマンスということで、後シテの花の衣装を新進気鋭のファッションデザイナー、スズキタカユキさんにお願いした。
「4部の弦楽四重奏曲」は、ケージが四季をモチーフに作曲をしたものである。今回私は、四季にちなんだ能の演目を選ぶことにした。第一楽章(夏)は「杜若」、第二楽章(秋)は「経正」、第三楽章(冬)は「東北」、第四楽章(春)は「桜川」。それぞれの演目より一部分を抜粋し、紋付袴の素の姿で演じる。そこに珠寳さんの献花も加わり、禅への関心の深かったケージの音楽と日本の伝統との対峙をお見せ出来ればと思う。
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リハーサル風景より
本番前の緊張をやわらげようと、大声を発しながら、私の楽屋のドアをたたきまくるリーダーのアーヴィン・アルディッティ。彼なりの優しさらしいです。。笑
袖で出番を待つカルテットと私。
アーヴィンがこう言ってくれました。「大分でのケージの4部の弦楽四重奏曲は3つのこと、カルテットの演奏、能、花が同時進行していた。お花を活ける時の音、能の謡や足拍子、そういうものもケージの音楽と共存していた。もしケージが僕たちのパフォーマンスを見ていたら、絶対気に入ると思うよ」。これはまさに私が意図していたことだったので、とても嬉しくその言葉を聞きました。
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