July 2014アーカイブ

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来週ハンガリーのソンバトヘイで開催されるバルトーク・フェスティバルに出演いたします。今回はバルトーク・フェスティバル30周年記念、ペーテル・エトヴェシュ70歳誕生記念の会になります。私はローマの現代音楽アンサンブルのアルターエゴと共に、細川俊夫「黒田節ー日本民謡より」とペーテル・エトヴェシュ「Harakiri」を演奏いたします。 

バルトーク・フェスティバル 
7月15日20:00- WEÖRES SÁNDOR THEATRE 
Alter Ego Ensemble and Ryoko Aoki (noh singing) 
with: László Tömösközi (percussion) 
Toshio Hosokawa: Vertical time study I, Kuroda-bushi 
Tristan Murail: Treize couleurs du soleil couchant 
Péter Eötvös: Cadenza, Two Poems to Polly, Harakiri - chamber opera

バルトーク・フェスティバルの期間中は、アカデミーや諏訪内晶子さんを始めとする豪華出演者によるコンサートも行われる予定です。 

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ARTNEWS.HU


P1070178.JPG 2011年にローマでペーテル・エトヴェシュ、アルターエゴのパオロ・ラヴァーリアとマニュエル・ズッリーアと共に。アルターエゴとはこの時一緒に「Harakiri」を演奏しました。また共演できるのが非常に楽しみです。

IMG_1862.jpg 6月30日(月)朝日新聞夕刊のペーテル・エトヴェシュのインタビューにおいて、5月21日に演奏した《Harakiri》も写真入りで紹介されています。 

朝日新聞デジタルでもご覧いただけます。 
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5月にインタビューを受けたものが、6月29日の「しんぶん赤旗」日曜版に大きく取り上げられています。
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CDジャーナル7月号に「Noh×Contemporary Music」が今月の推薦盤として中野和雄さんによるCD評で紹介されています。 
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〈今月の推薦盤〉 背後によぎる情動の気配  
新たな能の可能性を求めて、海外の作曲家や演奏家たちと積極的に交わり活動を続ける能謡の青木涼子が、2010年より4年間にわたり、謡を素材にした作品を海外の現代作曲家たちに委嘱し発表する"能×現代音楽"という企画を主催。本作はその成果からの選集である。選ばれているのは、指揮者としても知られるエトヴェシュを除いて、30〜40代半ばのイタリアやフランスの比較的若い世代の作曲家たち。作りは、フルートやクラリネットが特殊奏法による重音やハーモニクスも交えて謡やコトバに響きを寄り添わせ、あるいは重ねて絡ませるいわば異種交錯のカタチ。楽器の響きが絡まった瞬間、モノトーンで時を刻まぬはずの音の道行が何やら別物のように色めく。青木のズシと重心の据わった声の背後で妙に生々しい情動の気配がよぎる。幽玄な能面の相の上に煩悩刻んだナマ身の人間の表情がホロスコープのごとく浮かんで消え失せる。混淆が生み出すこの夢幻。何とも妖しい。(中野和雄)