ベルリン滞在の後、1ヶ月日本に帰国しました。武生国際音楽祭に出演したり、取材を7件受けたり、、忙しい夏を過ごしました。そして、9月半ばに、また文化交流使として、ヨーロッパへ飛び立ちました。
秋の初めの訪問地はハンガリー、ブダペストです。私は世界的な作曲家、指揮者であるペーテル・エトヴェシュ氏の曲をレパートリーにしているため、演奏で訪れる機会が多く、ハンガリーに来るのは今回が3回目です。大好きな街がもっと好きになりました。
到着早々、小菅淳一大使にランチにご招待いただきました。元はハンガリーの名窯、ジョルナイ家の邸宅だったそうで、大変素敵な公邸で、とても美味なランチをいただきました!小菅大使、音楽がお好きな、とても気さくな方で、ブダペスト日本文化センターの岩永絵美所長と共に、楽しくお話させていただきました。
ブダペスト日本文化センターの事業として、リスト音楽院でレクチャーも行いました。
今回の文化交流使の活動では「Meeting Composer」と題し、私が今後作品を書いてもらいたい作曲家に公開プレゼンをするという企画を行っています。「Meeting Composer」2回目は、ブダペストにて、ペーテル・エトヴェシュ氏をお迎えし、ブダペスト日本文化センターとエトヴェシュ財団との共催事業となりました。
会場はBudapest Music Center(BMC)で、エトヴェシュ氏とその友人がプライベートファンディングで建てたコンサート施設で、エトヴェシュ財団もその中にあります。
コンサートに向けて、BMC Libraryでエトヴェシュ氏の臨席のもとリハーサルを行いました。BMCの中に宿泊施設もあり、そこに宿泊したので、リハーサル、本番も楽でした。
当初はこのBMC Libraryで開催予定でしたが、申し込みがいっぱいになったため、BMCコンサートホールに変更になりました。結果として、約150人のほぼ満席のお客様が熱心に聴いてくださり、とても気持ちよく演奏できました。去年も同時期にブダペストのCafeBudapestというフェスティバルで、私は今回と同じ奏者でエトヴェシュ作曲「Harakiri」を演じていることから、エトヴェシュ財団はこんなにお客さんが来るとは予想してなかったようで、嬉しい驚きだったようです!
当日は、現代音楽界の巨匠、ジェルジュ・クルターグ氏もいらしていました!
写真撮影:国際交流基金
2015/9/22
Budapest Music Center、ブダペスト、ハンガリー
プレゼンテーション「能と現代音楽の試み」 青木涼子
プレゼンテーション「日本と自分の音楽世界について」 ペーテル・エトヴェシュ
演奏
・能古典よりデモンストレーション
・オレリアン・デュモン「山伏の祈り」
・ペーテル・エトヴェシュ「Harakiri」
青木涼子(能)
Klenyán Csaba(クラリネット)
Szűcs Péter(クラリネット)
Varga Zoltán(打楽器)
ハンガリーの奏者の人たちと演奏するのは去年に引き続き2回目で、一緒にやるのも慣れてきて、よい演奏になったと思います。ハンガリーってヨーロッパとアジアの真ん中だなあと演奏聴いていてしみじみ思いました。彼ら素晴らしいです。
ブダペスト日本文化センターの皆さんの細やかな心配りが本当にありがたかったです! ありがとうございました!
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