トロントの公演後、作曲家・指揮者、偉大な音楽家である
ペーテル・エトヴェシュの新作「Secret Kiss」の世界初演のために、スウェーデン、ヨーテボリへやってきました!ヨーテボリは車のボルボの街でもあります。
到着して、すぐに最初のリハーサル。。陽気なオーケストラの皆さん!
次の日は、朝からペーテルが指揮するヨーテボリ交響楽団のコンサートのGP見学。
それから午後ペーテルと二人でリハーサル。
夜はオーケストラのコンサートを楽しみました!
日曜に私はこのオーケストラのメンバー中心に結成されたアンサンブルと共演します。このコンサートの冒頭の挨拶で、私のことにも触れられていました!(スウェーデン語わからないけど、自分の名前が出てきたので。。)それにしてもオーケストラのコンサートやりつつ、同時並行でアンサンブルのコンサートのリハーサルもやるペーテル!超人すぎます!
コンサート、すべての曲が素晴らしかったですが、最後のバルトーク「中国の不思議な役人」鳥肌立ちまくり!!ペーテルかっこよすぎです!毎日学ぶことが多すぎます!コンサートホールもステキです!
翌日は本番の室内楽ホールでリハーサル!
ペーテルは昨日のオーケストラの本番をこなした後、翌日は朝から室内楽のリハーサル、その日の晩もオーケストラのコンサートがあります。。どれだけ働かれるのでしょう??
ヨーテボリ交響楽団、ペーテルは2003-2008年まで首席客演指揮者として、そしてそれ以後も、長きにわたり近い関係でお仕事してきたようです。首席指揮者は2007-2012年までがグスターボ・ドゥダメルで、今は名誉指揮者という立場です。最近ではバーバラ・ハンニガンがポストを得たことでも話題になりました。 ホールの方々もすごくプロフェッショナルで、そしてとても感じがいい人たち!最高です!
ロビーでプロモーション用に記念撮影をしました!
夜は、ペーテルのオーケストラコンサートが終わってからのディナーへ。オーケストラのディレクターにご招待いただきました。🍽チェロ協奏曲のソリスト、Ernst Simon Glaserと共に。ペーテルの貴重な話をいっぱい聞けました!シュトックハウゼンとの出会い、ブーレーズとの出会いからアンテルコンの指揮者になるまで。またコダーイからフランク・ザッパまで!ケント・ナガノに誘われ、初オペラを書き、その勉強のために一度だけワーグナー(パルジファル)を振ったとか。とにかく歴史の一部なんだなあとみんなで興味津々に聞きました!とっても楽しい夜でした!
とうとう本番の日!
世界初演ということで、ペーテルから可愛いチャーム?が演奏者のみんなへプレゼント。世界初演はやはり特別なんだなあということを実感です。
2019/1/27 18:00-
Göteborgs Konserthus、ヨーテボリ、スウェーデン
Zivkovic On the Guarding of the Heart
Eötvös Secret Kiss - première (Co-commissioned by Gageego! and the Gothenburg Symphony)
Ligeti Chamber Concerto
Eötvös da capo - version for marimba solo
Gageego!
Peter Eötvös conductor
Ryoko Aoki soloist
ペーテル・エトヴェシュの新作「くちづけ」世界初演、無事終了しました!日本から、ドイツからマネージャーさんが来てくれ、幸せ者です!
さらにお友達のメゾソプラノのシャルロッテ・ヘレカント(細川俊夫さんのオペラ「松風」の村雨役)もストックホルムから応援に駆けつけてくれました!
ドイツのマネージャーさんが悪乗りで、新曲「Secret Kiss」なので、キスの写真を撮りたいと。笑 全然シークレットじゃないじゃんっていうツッコミがありました!!汗
「Secret Kiss」ヨーテボリを皮切りに、東京、ポルト、マドリード、ベルリン、ケルン、ブダペストと回ります。次は日本初演、3/9東京文化会館です。日本公演だけ、今まで私が何度も演じてきたペーテルの1973年の作品「Harakiri」とセットで平田オリザさんの演出が付くスペシャル版です!みなさんぜひお越しください!
2019/3/9 16:00-
舞台芸術創造事業 日本・ハンガリー国交樹立150周年記念
東京文化会館、東京
ペーテル・エトヴェシュ「Harakiri」「Secret Kiss」(日本初演) 演出:平田オリザ
最終日に近づくにつれて、雪が降ってきました。ようやく日本に帰ります!東京→トロント→ヨーテボリ→東京と北国を回る世界1周の旅でした。