October 2013アーカイブ

IMG_0774.jpg 10月29日創刊の『タイムアウト東京マガジン / Time Out Tokyo Magazine』に出ています!東京の街の魅⼒を伝える季刊の英語版フリーマガジンで、空港、観光案内所、地下鉄主要駅、ショップ、カフェ、レストラン、ホテル等、都内を中⼼に300ヶ所以上で無料配布されるそうです。ぜひ探してみてください!! 
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日本の能役者である、青木涼子は音楽と調和して、常に魅力的な存在となっていた。 EL PAIS(スペイン)2013/10/10

C Mexico 5656.jpg C Mexico 7103-001.jpgリームが作ったとされる、マリンチェという役は、一言も声を発さない。演じた能役者の青木涼子は「日本のヌーリア・エスペルト(スペインの国民的女優)」であり、賞賛に値する。
EFE Madrid(スペイン)2013/10/10

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歌わないマリンチェという役は、儀式的な形式で動き、舞台上である雰囲気を作り上げていた。 
El Norte de Castiila(スペイン)2013/10/12
  
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日本の能役者、青木涼子は、口を開くことなく、雄弁な鳥のように、舞台で飛び立つ。彼女は予期せぬマリンチェ役であった。たくさんの死体を目にし、我々は哀れみの気持ちになったが、彼女の存在は、悲しい夜を彩る感傷的な気分に陥ることを避けてくれた。生存者たちが死体を抱き上げた最後の場面で、私たちは、彼女マリンチェと共に、人間的な温かさを取り戻すことができた。唯一沈黙だった彼女は、すべてを元に戻し、舞台の幕が下りるとき、我々は日常に戻っていった。 
ABC es(スペイン)2013/10/11

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C Mexico 8864-001.jpgリームによる美しい演劇上のアイデアは、マリンチェというダンサーの役を作ったことであった。マリンチェは、モンテズマとコルテスの間に入る仲介者または通訳者である。(彼女はメキシコ人への裏切り者として知られる。メキシコの征服は、ヘルマン・コルテスにとって、アステカを憎むメキシコ人の助けなしでは、成功できなかったであろう。)彼女は舞い、通訳をする。彼女の動きは、彼女のバイリンガルの言葉である。今回、演出家のピエール・オーディは、この役に日本の青木涼子を指名した。彼女の動きは、神々しい能の形式を取っており、上品で、繊細であった。 
concertonet.com(フランス)2013/10/10

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ヴォルフガング・リーム作曲「メキシコの征服」 
Wolfgang Rihm: Die Eroberung von Mexico (La Conquista de México) 

2013年10月9、11、12*、13、15、17、18*、19日 
 
指揮:Alejo Perez アレホ・ペレス 
演出:Pierre Audi ピエール・オーディ 
舞台美術:Alexander Polzin アレクサンダー・ポルツィン 
Costumes: Wojciech Dziedzic 
Lights: Urs Schonebaum 
Video: Claudia Rohrmoser 
Dramaturge: Klaus Bertisch 
Choir Director: Andres Maspero 


〈出演〉 
Montezuma (モンテズマ):Nadija Michael ナディア・ミヒャエル                      Ausrine Stundyte* (12、18) 
Cortez (コルテス):Georg Nigl ゲオルク・ニグル          
         Holger Falk* (12、18) 
Malinche (マリンチェ):Ryoko Aoki 青木涼子 
Un hombre que grita (叫ぶ男):Graham Valentine 
Soprano: Carole Stein 
Mezzo-soprano: Katarina Bradic 
First actor: Stephan Rehm 
Second actor: Peter Pruchniewitz 
Choir and Orchestra of the Teatro Real


「メキシコの征服」批評記事一覧


3週間のリハーサル室での稽古も終わり、舞台に移動して1週間の稽古を経て、無事に初日を迎えました。 
IMG_0636.JPG立派な楽屋もいただきました!ドアには自分の名前が入ったネームプレート。なんだか感慨深いです。 

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私のヘアースタイルは扇がテーマだそうです。衣装は着物と袴と足袋を真っ黒バージョンで作ってくださいました。

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初日の楽屋には、新ディレクターのJoan Mataboschとアーティスティック・アドヴァイザーのジェラール・モルティエから素敵なお花が届けられました。
  
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本番終了後、レセプションにて演出家、ピエール・オーディと。

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モンテズマ役のナディア・ミヒャエルと。 

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指揮者、アレホ・ペレスとナディアと共に。
 
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コルテス役のゲオルク・ニグルと。 


数日後、劇場の立て看板に私の写真が2枚飾られました!Ryoko Aoki : Malinche と明記されています。とても嬉しかったです! IMG_0744.JPG IMG_0743.jpg IMG_0742.jpg IMG_0746.jpg
マリンチェと青木涼子。 

今回このようなオペラ・プロダクションに参加させてもらうことができ、本当にスーパーラッキーとしか言いようがありません。ジェラール・モルティエによるプロダクション、そして世界トップクラスの演出家、歌手との共演、夢のようなお話しでした。しかし、正直なところ、いろんな意味で体験が大き過ぎて、すぐに消化できません。このような大きな長期のプロダクションは、数年に渉って、記憶が蘇ってくるのだそうです。決して楽しいことばかりではなかったですが、与えられた環境の中で、現時点の自分にできる最高のパフォーマンス(ステージ上でもオフステージでも)ができたのではと思います。この体験を栄養として、もっと成長できるように、今後も精進していこうと思います。

 
マドリッドのテアトロ・レアル王立劇場の「メキシコの征服」のHPが更新されました。「メキシコの征服」HP 

リハーサル風景が映像になっており、私も出演しているので、ぜひご覧ください!ゲオルク・ニグル(コルテス役)の前に倒れているのが私です。演出家に直されたりしています。映像の途中ですが、工房で羽根を差して作っているのが、本番用の私の扇になります。