March 2013アーカイブ

Noh X Contemporary Music - talk & concert series 

Noh X Contemporary Musicシリーズ今年度の第3回目は、二人の女性作曲家を迎えました。_92A0280.JPG
第1部 トーク: パオラ・リヴォルシ/山口恭子/青木涼子 通訳:日野原秀彦

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第2部  
パオラ・リヴォルシ「Dream light, shadow stone」謡、バセットホルンのための(ensemble-no委嘱 2013) 
山口恭子「動物のうた」謡、クラリネットのための(ensemble-no委嘱 2013)  

演奏:青木涼子(謡)山根孝司(クラリネット、バセットホルン)       
_92A0325.JPG _92A0326.JPG パオラ・リヴォルシ作品は、良寛、貞信尼の和歌、また14世紀のペルシャの詩人、ハーフェズの詩をテキストに使った繊細な曲でした。

_92A0332.JPG _92A0336.JPG 山口恭子作品は、室生犀星の子供のための詩集「動物詩集」の中から春夏秋冬の4つの詩を選んだもので、可愛らしく、また静的な世界観も感じられる曲でした。 

終わった後は、恒例のディスカッションです。実際に楽譜をお見せしながら、説明もしました。 
_92A0395.JPG _92A0353.JPG _92A0380.JPG _92A0357.JPG 作曲家の細川俊夫さんにもお運びいただき、有益なご意見、ご感想をいただきました。

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これで、3年間の続いたシリーズの最終回を迎えました。助成をいただいたり、ご協力いただいた皆さんに深く感謝したいと思います。今後は、コンサートへと発展し、作品を発表していきたいと思っています。ぜひまたお越しください!
3月24日に名古屋の愛知県立芸術大学の企画に参加します。19日に初演するパオラ・リヴォルシの作品の再演となります。
入場無料ということですので、この機会に、名古屋の皆様ぜひお越しください! 

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作曲家によるレクチャー・コンサート
「パオラ・リヴォルシの音楽」 

フィンランド在住のイタリア人作曲家であるパオラ・リヴォルシ氏が、彼女の音楽作品と日本 文化・音楽との関連等、また彼女の音楽哲学について語り、以下の作品が演奏されます。 


Paola Livorsi: "Dream light, Shadow stone" for noh performer and basset horn 
青木涼子(能謡)、山根孝司(クラリネット) 
Paola Livorsi: "Nottetempo" for piano 
内本久美(ピアノ) 
Paola Livorsi: "Eâ" for flute and piano 
丹下聡子(フルート)、内本久美(ピアノ) 
Pehr Henrik Nordgren: Yuki-onna form "10 Balladen after Japanese spirit stories or Kwaidan Balladen" 
内本久美(ピアノ) 


主催:愛知県立芸術大学音楽学部作曲専攻作曲コース・名古屋大学大学院国際言語文化研究科 
後援:フィンランドセンター 
日時:2013 年3 月24 日(日)14:00〜15:30 
場所:愛知県立芸術大学音楽学部合奏室 
通訳:壬生千恵子 


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パオラ・リヴォルシ Paola Livorsi 

1967 年アレッサンドラ(イタリア)生まれ。現在、フィンランド在住。1996 年トリノ音楽院卒業。1996~1997 年にリヨン音楽院 でフィリップ・マヌリに師事。1997~1998 年にシベリウス・アカデミーでカイヤ・サーリアホに師事。1999-2000 年にパリのCCMIX で、2000~2001 年IRCAM でコンピューター音楽を学ぶ。フランコ・ドナトーニ、ジョルジュ・リゲティ、イヴァン・フェデレー、 サルヴァトーレ・シャリーノにマスタークラスで師事。1994 年にコモにてConcorso Nazionale per Musica Vocale e Strumentale per Ragazzi 第1 位を受賞。また、CIMO 奨学金、GAI 奨学金を取得、シベリウス奨学金、フィンランド文化財団奨学金等を取得。こ れまでに、ローマのthe Foundation Adkins-Chiti の委嘱、またSaarländischer Rundfunk の委嘱を受け、クラングフォルム・ウィーン のために作曲した。彼女の作品はパリのアゴラ・フェスティバル、ヘルシンキ・ムジカ・ノヴァ、ベルリン・メルツ・ムジーク、 ヴェニス・ヴィエンナーレ、ミラノ・ムジカ等で演奏されている。
第3回目は、二人の女性作曲家を迎えます。イタリア人パオラ・リヴォルシは現在フィンランドを拠点に活躍しており、日本文化に深く傾倒している作曲家でもあります。山口恭子は東京藝術大学卒業後、ドイツに留学。以来15年に渉って、デュッセルドルフを拠点に活動を行っています。自国を離れ、グローバルに活躍する二人の女性作曲家がどのような能を用いた新曲を発表するのか、お楽しみに。 
前半に作曲家による創作過程についてのトークを行い、後半、この日のために書き下ろした新曲を、青木涼子(能謡)、山根孝司(クラリネット)の演奏でお届けします。 多くの皆さんのご来場をお待ちしております。


Noh X Contemporary Music 公式ウェブサイト


第3回 2013年3月19日(火)18時30分 talk & concert  パオラ・リヴォルシ/山口恭子

1部        
       トーク: パオラ・リヴォルシ/山口恭子/青木涼子 
2部        
       パオラ・リヴォルシ「新作」声、クラリネットのための
  (ensemble-no委嘱 2013) 
  山口恭子「新作」 声、クラリネットのための
  (ensemble-no委嘱 2013)        

       演奏:青木涼子(能謡)山根孝司(クラリネット) 



■場 所 

SHIBAURA HOUSE 5F バードルーム(港区芝浦3−15−4) 
JR山手線 田町駅下車徒歩5分 
都営三田線 三田駅下車徒歩5分 




■チケット 

3,000円 
2月19日よりオンラインチケットにて前売り開始 
↓ 

※スペースに限りがあるため、当日券の場合お立ち見になることがございます 



■お問い合わせ 

tel.03-6804-7490 (土日祝休 10時~18時) 
e-mail.info@okamura-co.com



■製 作 

企画 / 主催 : ensemble-no 
助成 : 港区文化芸術活動助成事業 
会場協力: SHIBAURA HOUSE


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パオラ・リヴォルシ / Paola Livorsi 

1967年イタリア・アレッサンドラ生まれ。現在フィンランド在住。1996年トリノ音楽院卒業。1999-2000年にパリ国立高等音楽院で学び、2000-2001年パリのIRCAM研究員。フランコ・ドナトーニ、ジョルジュ・リゲティ、イヴァン・フェデレー、サルヴァトーレ・シャリーノにマスタークラスで学ぶ。またカイヤ・サーリアホに1997年ヘルシンキ、1999-2000年パリにて学ぶ。1994年にコモにてConcorso Nazionale per Musica Vocale e Strumentale per Ragazzi第一位を受賞。2000年GAI奨学金を取得。2003年武生国際作曲賞受賞。これまでに、ローマのthe Foundation Adkins-Chitiの委嘱、またSaarländischer Rundfunkの委嘱を受け、クラングフォルム・ウィーンのために作曲した。彼女の曲はパリのアゴラ・フェスティバル、ヘルシンキ・ムジカ・ノヴァ、ベルリン・メルツ・ムジーク、ヴェニス・ヴィエンナーレ、ミラノ・ムジカなどで演奏されている。またベルリン・ドイツ交響楽団、アルディッティ弦楽四重奏団、ディオティマ弦楽四重奏団らの著名な音楽家たちによって演奏されている。


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Photo: Sven-Ingo Koch

山口恭子 / Yasuko Yamaguchi  

1969年長崎県生まれ。1991年東京芸術大学作曲科卒業。在学中作曲を北村昭、小林秀雄、間宮芳生の各氏に師事。1997年よりドイツ・デュッセルドルフのロベルト・シューマン音楽大学にて、マンフレッド・トロヤーン氏に作曲を師事。2000年ディプロムを取得し卒業。 1898年第13回神奈川県芸術祭合唱曲作曲コンクール入選。1992年第8回現音作曲新人賞入選。2005年デュッセルドルフ市奨励賞(音楽部門)受賞。ノルトラインウェストファーレン芸術財団、デュッセルドルフ音楽堂、Dr. Karl Emil und Lilli Brugmann財団等より委嘱多数。1999年には文化フェスティバル「デュッセルドルフ・アルトシュタットの秋」の委嘱を受けオーケストラ作品「だるまさんがころんだ」を作曲。この曲は2000年、第10回芥川作曲賞にノミネートされ、その後も岩城宏之氏の指揮による京都市交響楽団やオーケストラ・アンサンブル金沢によって再演された。2003年12月にはトイピアノ作品「砂糖の雨」がCD"Das untemperierte Klavier"に収録され発売された。また2004年にはオーケストラ作品「だるまさんがころんだ」がオーケストラ・アンサンブル金沢のCDに収録、発売された。 多くの作品がe-mex neue musik ensemble、notabu.ensemble neue musik(デュッセルドルフ)、Thürmchen Ensemble(ケルン)、175East(ニュージーランド)、De Ereprijs(オランダ)、新日本フィルハーモニー交響楽団、山形交響楽団、東京シンフォニエッタ、Ensemble SoNoR(アゼルバイジャン)、Het Nederlands Fluitorkest(オランダ)等の演奏団体により、アジア音楽祭1998(台湾)、ガウデアムス音楽週間1999(オランダ)、第14回ニーダーザクセン音楽祭2000(ドイツ)、第7回国際ユースミュージックフォーラム2001(ウクライナ)、ミュンヘンビエンナーレ・クランクシュプーレン 2008(ドイツ)、ADEvantgarde 2009(ドイツ)、ミュージックフロムジャパンフェスティヴァル 2010(ニューヨーク)等のフェスティヴァルで演奏されている。また2007年5月にドルトムントで、2008年9月にはデュッセルドルフ(デュッセルドルフ音楽堂主催)で室内楽作品の個展が開かれた。 現在フリーの作曲家としてドイツ・デュッセルドルフに在住。



Noh X Contemporary Music - talk & concert series 

Noh X Contemporary Musicシリーズ今年度の第2回目は、ギリシャ、キプロス共和国から二人の作曲家を迎えました。
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第1部 トーク: ストラティス・ミカナキス/ヴァソス・ニコラウ/青木涼子 
通訳:ダリル・ウィー _92A0147.jpg _92A0139.jpg _92A0148.jpgストラティス・ミカナキス

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ヴァソス・ニコラウ 


第2部 
ストラティス・ミナカキス「Apoploys Ⅱ Homeric shard」謡、バスフルート、打楽器のための(ensemble-no委嘱 2013)
ヴァソス・ニコラウ「Macbeth 5.1」 謡、フルート、打楽器のための(ensemble-no委嘱 2013)

演奏:青木涼子(能謡)大久保彩子(フルート)オリヴィエ・モーレル(打楽器)
ストラティス・ミカナキス(指揮:ミナカキス作品)

_92A0193.jpg _92A0196.jpg ストラティス・ミナカキスの「Apoploys Ⅱ Homeric shard」は、ホメロスの「オデュッセイア」を題材として作られた、大変面白い作品でした。私はオデュッセイアのネキュイアから抜粋したテキストをギリシャ語で歌います。_92A0224.jpg 
_92A0212.jpg _92A0216.jpg _92A0218.jpg ヴァソス・ニコラウ「Macbeth 5.1」は、シェイクスピアの「マクベス」5幕1場がモチーフとなっています。夢遊病におかされたマクベス夫人の独白に焦点を当てたシアトリカルな作品でした。

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終了後のディスカッション。ギリシャ悲劇と能との関係性、またそれをどのように作品作りに活かしたかなど、たくさんの質問が寄せられ、大いに盛り上がった会となりました。